こんにちは、管理人のヒロキです。
介護の仕事を辞めたい…そう思っている人も多いと思います。
でも転職はエネルギーを使いますし、給与が途切れてしまうなんてこともあるので、できれば、1つの働き先で長く勤めていきたいですよね。
ここでは、介護の仕事を長く続けていくために必要なことは何か、行政側からたくさんの介護施設を見てきた管理人が考えたことをお伝えします。
辞めたいと思う原因
ひとくちに「介護の仕事を辞めたい」といっても、人それぞれ原因が違うと思います。
財団法人 社会福祉振興・試験センターが実施した「平成27年度 社会福祉士・介護福祉士就労状況調査」によりますと、介護福祉士が過去働いていた職場を辞めた理由として
・ 業務に関連する心身の不調(腰痛を含む)
・ 法人・事業所の理念や運営のあり方に不満があった
・ 職場の人間関係に問題があった
・ 収入が少なかった
といった理由が上位を占めています。
この4つの理由について、私の経験談をまじえながら1つ1つ考えていきたいと思います。
1 業務に関連する心身の不調
これは介護の仕事をしている以上、つきまとってくる問題かもしれません。
私は介護の仕事をしたことがないので軽々しいことは言えませんが、介護の仕事は体力を使う仕事だと思います。
車いすからベッドなどへの移乗、入浴介助など、腰痛などのリスクがあります。
また、精神的な面での不調も考えられます。
いったんうつ病になってしまうと、長期療養をしなければならなくなる可能性もあるので、なんとしても避けたいところです。
こちらについては、後述する「職場の人間関係」の項目で詳しく考えていきたいと思います。
2 法人・事業所の理念や運営のあり方に問題があった
これは細かく分けると、いろいろなものが考えられます。
まず、「法人・事業所の理念が、自分の介護に対する思いと合わない」というものです。上からの指示と自分の考えが一致せず、モヤモヤとした思いを抱えながら働いている…そういった方もいるのではないでしょうか。
運営のあり方として考えられるのが、人員基準ギリギリで運営していたり、衛生管理などがきちんと行えてなかったりという理由です。
そういうところで働いていると「この事業所、大丈夫かな」と不安になってしまいます。いつか大きな事故を起こしてしまったり、倒産してしまうのではないかと…
3 職場の人間関係に問題があった
これは上に挙げた「心身の不調」とも関連しますが、職場の人間関係で働きづらくなり、精神的な不調をきたして辞めたくなってしまう…というのはよくあることだと思います。
私も公務員時代によく「辞めたい」と思っていて、とあることがきっかけで退職を決断しました。
上司や同僚との人間関係は、複数人で仕事をする以上、ある程度つきまとってくる問題です。
人間同士なので合う・合わないはあるでしょうが、どうせ転職するなら人間関係がいい職場に転職したいですよね。
転職したはいいけれど、その職場の人間関係が最悪で巻き込まれてしまった…とかになったら、なんのために転職したのかわからなくなってしまいます。
4 収入が少なかった
この原因は社会的な問題となっています。介護職の収入は、他業種と比べると低いです。この問題には国も力を入れていますが、なかなか解決しない問題ですね…
ただ、介護職のなかでも収入を高くする方法があります。
まず、収入が高いところに転職することです。
医療法人が運営している施設というのは、病院なども運営しているので経営が安定していますので、介護職も収入が高い傾向にあります。介護施設でいうと、介護老人保健施設や介護療養型医療施設などですね。
あとは、大企業のグループ会社が運営している有料老人ホームも、給与は高めのところが多いと思います。
逆に言うと、特別養護老人ホームなどを運営する社会福祉法人は、もともと収益性の高い事業はできないので法人の利益は少ないです。介護職員の給与はあまり高くないところが多いでしょう。
2つ目は、キャリアアップを図っていくことです。
初任者研修をお持ちの方なら介護福祉士、介護福祉士をお持ちの方なら介護支援専門員などが目指せるでしょう。介護福祉士や介護支援専門員を取得すれば資格手当がつきますので、給与アップにつながります。
介護支援専門員資格を取得すればケアプラン作成などの業務が中心になってきますので、介助に身体的負担が軽くなります。
ただ、働き先によっては、介護職員との兼務を命じられるかもしれません。
いかがでしたでしょうか。介護職を辞めたい理由と、私が考える解決策を考えてみました。